なにわ翁 店主 勘田拓志

◆創業昭和五年(1930年) 老松通りに守る老舗の暖簾

 キタから中之島へぶらぶら歩いて老松町。
 戦前のこの界隈はもともと大阪天満宮の門前町で、老松通りにはたくさんの参詣者が行き来し、文化人にも親しまれた街でした。
 現在は、合わせて百軒近くの古美術・骨董店、ギャラリーが軒を連ねます。
 古いもの、美しいものと触れながら自分だけの出会いを探して歩いてみる。
 老松町は文化と美術の街です。

 弊店は昭和5年に中央区難波で創業し、昭和26年に老松通りに移転し、商いをさせていただいております。
 平成11年に自家製粉、手打蕎麦の専門店「なにわ翁」として新たに出発してからは、それまでとは全く違うお品書きになりました。けれど、一方で80年間の伝統に培かわれ、親しまれ、守り続けてきた味もあります。

 目先の新しさだけを追わず、良いものはいつまでも受け継いでゆきたいと考えています。


 

◆山梨「翁」での修業と「なにわ翁」

 今の「なにわ翁」を語る上で、師匠・高橋邦弘氏の下での修業はかけがえのないものです。
 住み込みの修行中に師匠から学ばせていただいた事はたくさんあります。その中で今の自分に最も生きている教えは「仕事は流れが大切」ということです。

 そばを打つ時の流れはもちろん、日々の営業の流れ、そばを取り巻く環境の変化、そして70余年にわたる店の流れをふまえて、お客様に愛される「なにわ翁」になるために、今何をするべきか、常に意識して仕事に取り組んでおります。

 「そば好き」はもちろん、「そば屋好き」にも愛される店を私は目指してまいります。


産經新聞 平成20年9月17日(水)夕刊掲載

「食べる人 通う店」のコーナーで紹介されました。
弊店を推薦して下さったのはエッセイスト・旅行作家の高木美千子先生です。
東京から関西へ移住して30年余りの高木先生に江戸に負けない「本物」と太鼓判を押していただきました。
商品は秋季限定の鮎そばと鴨ざるそばが写真で出ています。

記事に書いていただいたような、江戸に負けない「関西のそば文化」を構築していけるように努めます。


高木美千子先生のサイト

食べる人 通う店 江戸に負けない「本物」 自家製粉の手打ちそば〜なにわ翁(記事への直リンク)